ミニクーパーを購入しようか検討していたところ
- ミニクーパーは故障しやすい
- ミニクーパーはやめとけ
といった口コミを聞いて躊躇している方も多いのではないでしょうか。
全否定はしませんが「そうですね」と素直に頷けないのが正直なところでございます。
申し遅れました当方は山口県にあります「MINI GARAGE PARADOX」と申します。MINI専門ショップとして車両販売はもちろん、整備や修理、カスタムなどトータルサポートしており、知名度もそこそこある(はず)と自負しております。
当方が本テーマについて述べたところで「ポジショントークじゃん」と言わてしまえばそれまでですが、本当に乗ってみたいと思っていらっしゃる方ならプラスの意見も聞いてみたいと思うのが心情ではないでしょうか。
とは言えなるべく公平なスタンスで語っていきたいと思いますのでぜひ最後までお付き合いいただきたい。
きっと参考になるはずです。
YOUTUBEも運営してます。よろしければご覧ください。
故障が多いと言われている原因
そもそも何でMINIって壊れやすいと言われているのか。
思うに以下ではないかと思います。
- 欧州と日本では道路環境が異なる
- 欧州と日本との車に対する考え方の違い
- 経年劣化パーツがある
- 消耗パーツが多い
順に見てきましょう。
欧州と日本では道路環境が異なる
日本の道路事情は車に優しいとは言えません。
自然豊かな地域を除けば一時停止や信号が多くストップアンドゴーの連続です。
また通勤や通学、通院や買い物などの生活範囲がコンパクトですからチョイ乗りが多くなりますよね。
世間的に「車を走らせてるな~」と思えるのはお盆と年末年始の帰省ラッシュの時くらいでしょうか。(とは言っても渋滞でノロノロ運転なわけですが・・)
車への負担はそれはもう、なかなかのものです。
一方、欧州はというと100㎞以上の移動は日常茶飯事。
速度についてもドイツの高速道路は無制限(推奨速度有)、イギリスでは約110㎞制限、幹線道路でも約90㎞制限と、存分にエンジンを回せる環境があるわけです。
車は「ある程度の速度である程度の距離を走ったほうが良い」と言われてますが欧州の環境はまさに理想的でしょう。
もちろん車の性能もこれらに準拠。
- 長距離移動を可能にする力強いエンジン
- 思いのままのハンドリング
- 高い静粛性
- 頑丈なボディ設計
と基本性能は高めに設計されています。
ただその分、車にかかる負担も大きいためマメなメンテナンスが必要なんですね。
という違いを踏まえて次にいきましょう。
欧州と日本の車に対する考え方の違い
欧州には「メンテナンスをしながら永く車と付き合っていく」という慣習といいますか考え方があります。
ですからコンディションを維持するためにドライバー自ら整備工場に持って行って積極的に点検整備をしています。
つまり大事になる前の予防が日常的に行われてるわけですね。
一方、日本ではどうでしょう。
- 「オイル交換は半年もしくは5000㎞に1回ですよ」
- 「定期的に空気圧点検しましょうね」
- 「バッテリーの電圧もたまには測りましょう」
- 「ついでにエンジン回りも要チェックです」
わかっちゃいるけど「バッチリやってますよ!」という方は少ないのではないでしょうか。
欧州の道路環境を想定して設計された車を日本で、おまけにメンテナンスもそっちのけで乗っているとどうなるかは想像に難くないでしょう。
経年劣化パーツがある
ミニクーパーには特有の経年劣化パーツというのがあります。
- Aピラーカバー
- ウィンドウモール
- カウルトップ
- バンパーガーニッシュ
- ウォッシャータンク
- フェンダー
これらはプラスチックやゴム製のパーツでして、数年経つと色褪せたり朽ちることがあります。
また絶対に交換しなければならないというわけではありませんが、当然費用が発生しますのでMINIは壊れやすいという印象、そしてお金がかかるというイメージが定着してしまったのかもしれません。
「壊れる」というより「経年劣化パーツがあってメンテナンスが要るもの」と認識していただくことがMINIを含め欧州車と付き合っていくコツなんじゃないかなと思います。
消耗パーツが多い
厳密に他車と比較したわけではありませんが、MINIは消耗品が多い(激しい)というのは本当です。よって「お金がかかる=故障が多い」というイメージついた感があります。
一般的に消耗品といえば
- バッテリー
- オイル&オイルフィルター
- ワイパーゴム
- エアコンフィルタ
- エアクリーナー
- 冷却水
- ブレーキパッド
あたりでしょうか。
ところがMINIの場合、上記に加え「エンジンマウント」というエンジンを車体に固定するパーツがございまして、定期的な交換を要します。
走行距離で言いますと50,000㎞前後、年数であれば4~5年スパンになります。費用にしておよそ7万円。
またブレーキパッドやブレーキローターも国産車のそれに比べて消耗が激しく、やはり4~5年に1回は要交換となります。(ローターはもう少し耐久年数があります)
修理代というより経年劣化パーツ同様「定期的に発生する維持費」と思ってください。
故障を少なくするには
どんなに車を大事にしていても絶対に壊れないなんてことはあり得ません。とはいえ日々のお手入れひとつで故障リスクをグッと下げることは可能です。
ここではこの辺りついて触れてみたいと思います。
- エンジンオイルの交換
- 添加剤の使用
- エアフィルターの交換
- スパークプラグの交換
- たまには走る
エンジンオイルの交換
オイル交換をちゃんとやりましょう。軽視されている方もいますがとっても大事です。
目安は半年or5000kmに1回。それもできれば当店のようなMINIに詳しいショップさんで。
オイルはガンガン走らせる方はもちろん、普段あまり乗らなくても劣化が進みます。
そうするとどうなるかと言いますと、色々ありますが本テーマに沿っていくと以下です。
- エンジン性能の低下
-
清浄作用が低下したまま乗り続けるとスラッジが溜まりエンジン性能が低下してしまいます。そうなるとエンジン音や振動が大きくなったり、加速がイマイチなど何らかの症状が発生。さらに放置するとエンジンチェックランプが点くことも…
- エンジン内部が摩耗する
-
劣化したオイルは潤滑作用が低下しているためエンジン内部の摩擦を防ぎきれなくなります。そうなるとパーツを傷付け、オイル漏れやこれに起因する様々なトラブルが発生します。
という風によろしくありません。
因みにミニに詳しい専門店であればオイル交換時に無料点検もしてくれますので、異常を早期発見して大きなトラブルを未然に防げるというオマケつき。
少なくとも半年に1回、定期点検を兼ねたオイル交換するのがおすすめです。
添加剤の使用
一般的に馴染みのない言葉かと思いますが添加剤の使用も効果的です。
添加剤とは簡単に言うと、新車時のエンジン性能を取り戻すことを目的としたケミカル用品。
使い方は簡単で、規定量のガソリンを入れた上でガソリンタンクに注ぎ込むだけです。
- 燃費が良くなる
- アイドリングの安定化
- エンジンの吹き上がり良好に
- 加速やパワー改善
値段もさほど高くなく費用対効果は抜群です。もちろん私も愛用。
エアクリーナーの交換
50000㎞を目安にエアクリーナー(エアフィルタ)も交換しておきましょう。
エアクリーナーが詰まると粉塵や異物をろ過しきれず、キレイな空気をエンジンに送れなくなります。結果、ガソリンと空気の混合比が狂い、ススやカーボンが過剰に発生する原因に。
そのまま放置するとエンジン内部を傷つけたり破損に繋がりますので定期的な交換がおすすめです。
スパークプラグの交換
これも一般的に馴染みがないかと思いますが、50000㎞毎に交換しておきたいパーツです。
交換しないままでいると車の加速不良や燃費の悪化、さらに症状が進行するとエンジン不調やエンジン始動不良が発生します。
スパークプラグの種類は多岐に渡り、適切な物を選ぶ必要がありますので交換の際は専門店に問い合わせてみましょう。
たまには走る
車は「ある程度の速度である程度の距離を走る」ことがコンディション維持に欠かせません。
これなぜかと言うとですね、小難しい話になるんですがエンジンに噴射されるガソリン量は空気量に対して「丁度よい数値」に近くなるようコントロールされています。
この丁度良い状態であれば完全燃焼しますので燃えカスの発生は抑えられますが実際はそう都合よくいきません。
暖気が十分でないときや発進時では濃いめにガソリンを噴射します。その方がパワーが出るからですね。つまりストップアンドゴーやチョイ乗りばかりしていると燃えカスが溜まってエンジンに良くないわけです。
出来れば週に1回、時速60㎞くらいで走行してしっかりエンジンを回してあげましょう。
4. MNI(輸入車)に乗るメリット
これまでお話してきた通りMINIを乗るにあたって色々と気を付けるポイントがありますが、それでもMINI(欧州車)を選ぶ理由ってなんでしょうか
順に見てきましょう。
- 高い走行性能
- 個性的なデザイン
- 安全性能の高さ
- 豊富なアフターパーツ
高い走行性能
「運転する楽しさ、ワクワク感」を味わえるのはMINIを置いて他にないでしょう。
- 背中がシートに張り付くようなパワフルな加速
- キレのあるコーナリング
- 高速道路やコーナーの安定感
と国産車では決して味わえない走りの楽しさが満載。また車体もコンパクトですから狭い道や都心部もストレスなく運転できます。
一度試乗してみるとお分かりいただけるはずです。「あぁこういうことか」と。
スポーティな走りと利便性を両立している点がMINIの大きな魅力です。
個性的なデザイン
「MINIのデザインが好き」これ巷でもよく聞かれますよね。
- 愛らしいフロントマスク(グレードによってはスポーティな顔つき)
- 可愛すぎない絶妙なボディバランス
- ドライバーをワクワクさせてくれるインテリアデザイン
この遊び心満載のデザインは車好きを問わず多くの人々から支持されています。
街中で目を引くスタイルは他の車にはない魅力ではないでしょうか。
安全性能の高さ
MINI(BMW)のボディはとにかく頑丈。
というのも先にお伝えした道路事情の違いからハイスピード時の事故を想定しているためです。
車にはクラッシャブルゾーンといって万が一に備えて搭乗者に衝撃がいかないようわざと潰れる箇所が設けられております。輸入車も例外ではありませんが、どちらかというと輸入車は衝撃を吸収するというよりそもそも車体を潰さないような設計なんですね。
「万が一に備えて輸入車を選択」
良いと思いますよ。
豊富なアフターパーツ
MINIはパーツが多くカスタマイズの幅があります。
車好きなら手を出したくなるマフラーやホイール、車高調やエアロなどの高額品はもちろん
- シートカバー
- キーケース
- ブラックアウトパーツ
- アンテナ
などライトユーザーを満足させる小物アイテムも豊富!
「自分らしさを表現したい!」というオーナー様に正にピッタリで自分だけの1台を作り上げられます。
コンディションの良いMINIの選び方
手入れや乗り方が大事とは言え、購入時のコンディションは良いに越したことはありません。
じゃあコンディションの良いMINIってどうやって見つけるのが手っ取り早いかというと、我々のような専門店に相談してみることです。
なぜなら、当たり前すぎて笑っちゃうかもしれませんがMINIのことをよーく知っているから。
少し話が逸れますが、我々のような中古車業者の在庫車というのは基本的にユーザー様やオークションから仕入れてきたものです。
その際、入念に現車確認するわけですが、例えば弊社ですとこれまでお話してきたような所謂「MINIあるある」やここでは伝えきれない細かい部分を厳しく診断し、これに基づいて適切な判断を下していきます。
例えば
- パッドが少ないから要交換
- エンジンマウントやベンドラムサポートが劣化しているため交換
- 外装に飛び石傷があるが大きな問題ではないため現状維持
- 気になる部分を全て交換すると高くなり過ぎるためそもそも入庫しない
という感じです。
次のユーザー様にお乗りいただくために何が必要で、そのパーツ価格、そしてこれらひっくるめた支払価格が相場から逸脱していないかも全て知っています。
とはいえ中古車ですので我々のようなMINIのプロが扱っていたとしても「この先絶対に故障しない!完璧!」とは言えません。しかし専門店ならではの知識と経験値を活かしてコンディションの良いMINIを適正な価格で販売しようという努力はしております。
このあたりが大きな違いであり、お客様にとって価値あることだと考えておりますのでMINI探しの際はぜひお声掛けいただければと思います。
MINI GARAGE PARADOXの魅力
最後になりますがもう少しだけ当店の紹介をさせてください。
先にお伝えしました通り、PARADOXではMINIの中古車販売をしておりますがご購入後の
- オイル交換
- 無料点検
- 車検
などメンテナンスはもちろん、故障や有事の際の修理もパートナーシップの企業様と連携しながら対応しております。またカスタムパーツの取付実績も多数ございまして
- 外装パーツ
- 足回り
- 吸排気系
- 電装系
- インテリア
- オーディオ
など幅広いご要望にお応えしております。
初めてMINIに乗られる方が安心、そして快適にMINIライフが送れるようトータルサポートいたしますので、ご検討の際はぜひ一度お声掛けしていただければと思います。
お問い合わせの際は以下のリンクをご利用ください。皆様からのご連絡心よりお待ちしております。
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